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1-5 ノンフィクション!昭和50年代の少女たち 五章

成らない苺新しい春がやってきた。ブーンというミツバチの羽音と共に、街中で田植えが始まった。早苗の家の周りにも電柱が増えた。ぽつりぽつりと少しだけ野いちごの花が咲こうとしている。今年はジャムにするほどの野いちごは採れないだろう。トケイソウはま...
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1-4 ノンフィクション!昭和50年代の少女たち 四章

動き出した時間一通の手紙早苗が我に帰ったのは、十一月一日のことだった。その日の夕方、郵便受けに一枚の手紙が届いた。横浜からだった。宛名は麦ちゃんのお母さんの字だった。中を開けると見覚えのある花柄の便箋が二つ折りにされ、赤い木の葉が挟まれてい...
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1-3 ノンフィクション!昭和50年代の少女たち 三章

二学期の準備大人の雑誌その日、早苗は、麦ちゃんの家で頭を突き合わせて、大人の雑誌を見ていた。麦ちゃんのお母さんが持っている、大人向けの洋裁の本には、素敵なお洋服の写真がたくさん並んでいた。一週間のコーディネートというページをめくりながら、二...
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1-2 事実をもとにした物語!昭和50年代の少女たち 二章

家弔い季節は田植えが終わり、田んぼに全て水が張り巡らされて、季節は梅雨へと向かっていた。湿っぽい空気の中、色鮮やかな糸トンボが湿地の上をとびまわり始めた。カエルたちが、ゴウンゴウン ブオーンと奇妙な合唱をしている。その日 普段は仲の悪い義実...
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1-1 ノンフィクション!昭和50年代の少女たち 一章

バラのスカート屋根裏風のお部屋春になると、ミツバチの羽音が聞こえる。ブーンという音が幾重にも重なって、早苗の耳に届きはじめると、もうすぐ輝く季節がやってくる。白い野ばらが一面に咲き乱れ、野苺が実り、早咲きの野生のトケイソウが咲き始める。早苗...
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