台風の本当に怖い話、台風の中で避難するときは耳を保護して

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雨と風が鼓膜を直撃

台風直撃の体験談

大きな台風が連続して近づいているので、わたしの体験談を書きたいと思います。

子どものころに、台風が直撃する中、家に帰らねばならなかったことがあります。

その時に、驚いたのは、横殴りの雨が、直接鼓膜を叩くことでした。耳の奥に、風と雨がゴゴーっとぶつかるんです。キーンという痛みか、まるで頭の奥を殴られたような痛みで、眩暈がして歩けないかと思いましたが、両手で耳を塞ぐことで、なんとか歩けました。

台風の中、移動するときは、荷物はリュック1つのみにすること。両手は絶対に開けておくことが必須です。

そんな中、植林されている杉の木が、直径20~30センチある杉の木が、右から左から、ダーン、ダーンと倒れてくるのです。バキバキとか、ボキッとではなく、ダーン、バーン、という感じです。右からも左からも倒れてくるので、杉の田舎道は通れないと思い、迂回しなくてはなりませんでした。

また、5,6メートルはあると思われるアルミの看板が丸ごと破れ、はがれて、鋭い刃物のように、こちらへ向かってくるんです。車道の上をズザーっと滑ってこちらへ向かってくるんです。一目散に横道に走って逃げて、間一髪でした。

家に帰ったら、床下浸水が始まっていました。排水溝から水があふれていたので、詰まっているのかと思い、箒で軽くつつきましたが、直ぐに詰まっているのではないと気が付きました。

玄関のたたきに刻々と水が迫ってきて、玄関前にとりあえず土嚢を積みました。そして箒と塵取りで、土嚢よりも上に水が入らないように、2時間ほど水を掻きだし続けました。
家を守るのは自分である、と自覚していました。

ここからはわたしの話なので読み飛ばしてね

ちなみのこの後、普通に食事を作って普通に家事をしました。びしょ濡れのへとへとのくたくたでしたが、やりこなしました。今思えば、このころのわたしがガリガリだったのは当たり前だと思います。

先生たちがしょっちゅう、菓子折りをもって
「どこどこに行ったお土産よ」と言って家に尋ねてきましたが、今思えば、心配されていたんですね。

台風の時に
「大人に電話しなかったの?」と思われるでしょうが、わたしの田舎には、公衆電話は2台しかありませんでしたし、電話をしたところで、迎えに来れる大人はいませんでした。
「今日、台風でこんなだったよ」と母に話したところ
「ふうん」と言われただけでした。全くの上の空。

こんな育て方をすると、子供はすごく早い段階で両親を頼ならくなり、精神的に自立して、親には何も話さなくなります。そして18歳になったら、家出同然に家からいなくなってしまいますよ。もちろん、今でも里帰りなんてしません。

まとめ

  • 台風が来る前に避難する
  • 両手を空ける、荷物はリュックに
  • 折れやすい木(杉)のある道は迂回する