車いすのかたとお見合いした時の話~乗り越えられなかった生活の違い

鳥のつがい 婚活

以前、車いすのかたとお見合いをしたことがあります。ちなみに会社の上司が持ってきた縁談で、お見合いせざるを得ませんでした。

万が一、結婚することになっても、障害なんて気にしない。乗り越えられると思っていました。
でも、生活してきた生活様式、というかむしろ文化がまるっきり違うのだ、ということに、すぐに気が付くことになりました。

そのかたは、子どものころに、ご家族でドライブをしていた時に、交通事故にあわれて、ご本人もお母様も車いすとのことでした。
車いすを押すことには抵抗はありませんでした。
ご本人はイケメンで年下、お料理がご趣味とのことで、一見申し分のない条件でした。年収は200万円ほどとのことでしたが、わたしは相手の年収はあてにしていないので、問題ありませんでした。

では、なにが問題だったかと言うと、もめたのはお風呂でした。
お相手の男性は、
「家にお風呂があるなんて絶対に嫌だ。湿気も出るし、そもそも必要のないものだし、その上家賃も大幅に上がる」とのことで、お風呂は絶対に要らないとのことだったのです。

ですが、わたしは車いすじゃないので、家にお風呂が無いのはとても不便なのです。銭湯じゃだめなのかと言われましたが、どうしても嫌でした。
たまに行く銭湯や温泉は、しがらみが無いから良いのであって、毎日通うと、人間関係も複雑だし、そもそも生活が不便すぎます。

自分の心の狭さに萎えましたが、どうしても譲れないところであったので、お断りしました。お相手のかたは、お見合いまでたどり着いたことが無かったうえに、
「障害なんかはまったく気にしない女性だ」とわたしのことを聞いていたらしく、お断りされたことにショックを受け、
「母と200万円で生活できるところに引っ越します」とのことで、田舎に帰ってゆきました。
お母様には年金が出るでしょうから、田舎だと豊かな生活ができることでしょう。

結婚って本当に難しいことなんだな、と感じた体験でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました